オリンピック選手に聞いてみよう!Vol.1 ~ミキハウスロンドンオリンピック代表選手座談会~

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  • ミキハウス社長 木村皓一 メッセージ

どうして、この競技を始めたのですか?

きっかけは小さなこと。でも気がつくと強くなりたいと思っていた。

平野
平野 早矢香(卓球)実は私は幼稚園のときに水泳を習っていたんです。ところが、両親が卓球をやっていて、試合を見に行く機会があったんですね。水泳を習って1年くらいした頃です。そうしたら、両親がものすごく楽しそうにやっていて。これなら、私もやってみたいな、と思ったんです。それでお母さんに「卓球をやってみたい」とお願いをしたら、「共働きなんだから、水泳と両方はできない。送り迎えが大変なんだから。どっちかにしなさい」と言われて(笑)。それで水泳をとりあえずやめて、卓球を始めたんです。卓球が飽きたら、また水泳をやろうかな、と思っていたんですが、そのままずっと卓球をやっているんです(笑)。
蟹江
蟹江美貴(アーチェリー)私は小学校のとき、運動が苦手でした。運動部にも入っていなくて。それで中学に入ったら、スポーツ部に入りたいと思っていました。でも、走るのが苦手で、走らないスポーツがないかなぁ、と思っていて(笑)。そうしたら、中学生の部活に、たまた、アーチェリーがあったんです。すぐ横で練習していたテニス部は、もう大変なくらいに走っていたんですが、アーチェリーは全然走っていなかった(笑)。かっこいいし、面白そうだし、と、そういうふわっとした動機で始めました。
須長
須長由季(セーリング)中学高校は、ずっとソフトテニスをやっていました。これがものすごい体育会系で(笑)。スコートを忘れたら、ブルマじゃないとコートに入れない、とかルールも厳しくて。それで、「もうテニスはしたくない」という気持ちを持ってしまったんですよね。大学に入って、何か新しいスポーツを、と思っていたら、ウインドサーフィンと出会うことができて。ウインドサーフィンって、何だ? とみんな思うんです、日本では。それで、体験しに行ったら、面白かった。華やかだし、いいなぁと。それまでテニスで培った体力がありましたし、もともと負けず嫌いですし、しかも日本国内は競技人口も少ないので、トントンと成績を出すと、あれよあれよという間に、大学学生チャンピオンになってしまって。その先にオリンピックがあったんです。
足立
足立夢実(シンクロナイズドスイミング)私は、もともとスイミングスクールに通っていて、泳ぎを習っていたんですが、そのクラブチームでシンクロの講習会がありまして。もともと身体が生まれつき柔らかかったので、「シンクロに向いているんじゃない?」と周りに進められて始めました。
藤原
藤原新(マラソン)最初から憧れの選手がいたとか、そういうわけではないんです。僕の場合は、たまたま長距離走が速くて、やっぱり一番になると面白いんですよね。それで、どこまで通用するのかな、と思い始めて。小学校で1番になったら、中学校でも目指してみようと。1番は取れなかったんですが、そこそこ通用して。だったら高校でもやってみようと。ここでも1番ではなかったんですが、どこまで通用するか試してみたくて。大学でも、やっぱり同じ思いで。結局、1番にはなれなかったんですが、もしかして先があるなら、もうちょっとやってみようか、もうちょっと先のステージまでやってみようか、とそうやっているうちに、引き返すことができないところまで来てしまって(笑)。そこから目の色を変えてやり出したんです。振り返ってみると「マラソンの選手になるんだ」と思って始めたわけではないんですよね。ただ、少しずつステージが上がっていくに連れて、エンジンのかかり具合がよくなってきたんです。それで、最終的にオリンピックを目の前にしているのが、今なんです。

くじけそうになったときに、支えてくれたものは?

今の苦しさを乗り越えたときにある何かを見つめて。

藤原
藤原新(マラソン)振り返れば、苦しいとき、壁や困難に思えるときが確かにあったんですが、そういうときは、困難や苦しさにフォーカスしませんでしたよね。いったい自分は何を目指しているのか、というところにフォーカスして、それをしっかり見据えるようにしていました。たまたま今、目の前に困難や苦しみがあってとしても、それは当然乗り越えるべきものなのだ、と。座標軸を苦しさに置くのではなく、その苦しさを乗り越えたところに置く、ということでしょうか。
足立
足立夢実(シンクロナイズドスイミング)よくわかります。実は私は、くじけていたかもしれないんですけど(笑)。でも、そのときに、先のことを考える、ということが、どんなスポーツでも必要なことだと思っています。見方を変える、と言いますか。今の苦しいことばかりを考えるのではなく、この先それを乗り越えたときにある何かを考える、ということを大切にしてきましたし、これからもしていきたいと思っています。
藤原
後で振り返ってみれば、「なんとなく、キツかったな」ということは思い出すんですが、「オレは苦しかったんだ」といいう振り返り方にはならないんですよね。目指すものがあるとすれば、それを達成している自分をイメージしたとき、目の前の困難は乗り越えられているはずですから。結局、どっちのイメージを強く持てるか、だと思います。目標を達成している自分がいるか。それとも、今の苦しい自分に視点を置いてしまうのか。僕は常に、達成している自分をイメージしてきたのではないかと思っています。
木村
目標を作ることは大切ですね。目標を作ったら、正直にそれに向かって突き進む。いらんことは考えないで、とにかく目標づくりをして、邁進する。それが大事です。
須長
須長由季(セーリング)みなさんのお話に感動しています。私は、いつも思い切りくじけていましたので(笑)。野村先輩の、やるときとやらないときの切り替えではないですが、くじけそうなときは、「ああ、もう嫌だ!」とくじけてしまうことにしています。それで、気分転換に走る。でも、そうすると、やっぱり競技が好きだし、負けたくないという気持ちが絶対にわき出てくるので、これがフツフツとなってくると、「よし、またやるか」となるんです。どうも、苦しいことをがんばるのが、わりと好きなのかも知れません(笑)。
藤原
苦しさに耐えている自分に酔うというのは、ありますね(笑)。
須長
ありますね。セーリングの場合、風がものすごく強いコンディションのときは、やっぱり恐怖心も出てくるんです。でも、だからといって、試合当日に「やーめた」とは言えません。そうなると「こんな状況でもがんばっている自分がいるぞ」と自分に酔います(笑)。
藤原
長距離選手も、けっこうそういうタイプ、多いんですよ。

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